先日(2018/05/01)北海道新聞夕刊に「仮想通貨の相談急増」という記事が出ていました。
国民生活センターに寄せられる仮想通貨のトラブルに関する相談が2017年度は2666件に登り、前年度の847件の約3倍になったそうです。

「詐欺的な投資話に注意を!」と呼びかけられていました。
(道新電子版会員の方はこちらから全文読めます

その中では「マイニング」にも触れられていました。

仮想通貨マイニングについてよくわかっていない人に対して、「少ない初期投資でマイニングを始めることができて儲かるよ」というような甘い誘い文句で騙す手口が推測されます。

その際に使われるキーワードが「クラウドマイニング」。
個人でマイニング用PCを用意する必要がない方法です。
大規模にマイニングを行っている会社や団体に投資して仮想通貨の報酬を手に入れることです。

このクラウドマイニングで会員を集めている団体の一部に、あやしいマルチ系商材のもの・詐欺的なニオイのするところもあります。

ですので、知識が無いと金だけ巻き上げられておしまい・・・ということになりかねません。

マイニングがどういうものなのかということを知る上でも、自分でPCを組んでマイニングすることはいいことなのかもしれません。

 

自作PCでマイニングを実際にやってみての途中経過

趣味で始める仮想通貨マイニング第1回で、どのようなPCを自作すれば良いのか?など書きました。

そのマシンを稼働してみた実体験をお伝えします。

2017年の9月ころからマシンを組み始め、最初はグラフィックボード(以下グラボと略します)1枚から、徐々に増やして2018年1月に5枚体制になりました。
試行錯誤しながら、通算7ヶ月ほど動かしています。
どれくらい掘れるのかしっかりと統計を取り始めたのが2018年2月からで、まずはその様子をグラフでお見せしましょう。

2,018年2月〜3月のグラボ1枚あたり1日に掘れる仮想通貨をビットコイン換算で示したものです。

なんと、掘れる量が直線的に減っていく!!

2月頭には0.00027BTCくらい掘れていたのですが、3月末には0.00012BTCくらいまで減少。
3月末の時点で電気代の方が掘れる量よりも多くなり赤字に転じましたので、掘るのを中断しました。

これだけ直線的に下がっていくと、底なしなのだろうか?もう未来は無いのかも?
という思いが頭の中の大半を占めていましたが、数日おき程度にnicehashのprofitability-calculatorで使用しているグラボの収益性をチェック。
こちらの計算結果でもしばらくは赤字状態が続きましたが、4月下旬ころから黒字っぽい数字が見えてきました。

そこで、マシンを再稼働してみたところ、かろうじて黒字に復活したようです。

さきほどのグラフに5月上旬までの分を追加したものが下図です。

再稼働後、0.00016BTC程度は掘れています。
5枚で0.0008、1BTC = 1,000,000円に換算すると800円です。
ちなみに、電気代は約600円ですので収益としては200円です。
ザクッと1か月6000円の黒字。

「濡れ手に粟」的に儲かるわけがないということがわかると思います。

その特性を知っていれば、

「クラウドマイニングで少ない投資でリターンが大きいですよ」的な誘いがあったとしても、「そんなのありえないじゃん」と判断できます。
(あくまで、グラボでのマイニングに限る話です。)

さて、投資と回収について。

マイニング用自作PCに諸々含めて32万円ほどかかりました(試行錯誤分含め)ので、このペースだと投資分を回収するのに約53か月かかります。

ちなみに
仮想通貨の相場が仮に今の2倍になったとしたら、1日の収益は1000円となり、今の5倍です。
電気代は変わらないので、収益は激増します。
現状・・・・・(掘れる量800円)−(電気代600円)=(収益200円)
相場2倍・・・(掘れる量1600円)−(電気代600円)=(収益1000円)
すると投資分回収期間も5分の1になり、約10か月程度に縮まるんですけどね〜・・・。

 

昨年(2017年)末に200万円超えしたビットコイン。
また相場が上がりませんかねえ?
夢をもう一度! 笑

 

 

 

 

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