通常レッスンの中で、「メモ書きできるカレンダーを作りたい」とのご希望がありました。
過去にエクセルをテキストで学んだ生徒さんです。

実践的な応用課題としてそれほど重くなく面白いネタなので、ブログにてシェアします。

なお、実際のレッスンの中では下記に記述するような手順は最初からは教えません。

生徒さんには、どのようなものを作りたいか、イメージを明確に持ってもらうため
「こんなものを作りたい」というのを紙に手書きしてもらいました。
それをエクセルで作るにはどうすればいいか、考えていただきながら都度アドバイスする形で進めます。

 

完成例はこのようなものです。

完成例

各日付のマスの中に、メモ用の横線が3本入っている感じ。

 

必要な知識は初級レベルです。
ざっと上げると次のような事柄を知っていればできます。

  • 罫線を引く、罫線の色・スタイル・太さの設定
  • 行の高さ・列幅の変更
  • オートフィル
  • 文字のセル内での配置(位置)
  • 印刷倍率などの設定

 

では以下、作り方の一例です。

暫定的に、行の高さと列の幅を次のように設定

A〜G列の列幅を18.00
2行目の高さ30.00
3, 7, 11, 15, 19行目の高さを60.00

図1 行の高さと列幅を暫定的に設定

セルA2〜G22までを格子状に罫線を設定。

図2 格子状罫線

やり方としては、セルA2〜G22を選択し、罫線ツールの格子を選ぶ。

図3 罫線ツールの「格子」

メモ用の3本横線は
まずセルA3〜G6を選択。

図4 セルA3〜G6を選択

罫線ツールのその他の罫線を選ぶ。

図5 罫線ツールのその他の罫線

 

線のスタイルで点線を選んだり(①)、色を薄い色にしたり…と先に設定する。
(図では説明用にわかりやすいように色を赤に設定。②)
内側の横罫線のみ、その設定で引く。③

図6 横3本線用設定

 

すると、図7のようになる。

図7 内側のメモ用横3本線のみ色などが変えられた

セルA3〜G6を選択し、G22までオートフィルでコピーする。
図8のようになる。

図8 オートフィルでコピー後

オートフィルでコピーするんだったら、最初にG22まで罫線を格子で引く必要もなかったな…とここで気づく。

印刷画面を見て、用紙を横にする。
1枚に収まっていない。(7列のうち、6列しか見えていないし、縦方向にも全然足りない)

図9 1枚に収まっていない状態

ので、印刷倍率などを調整する。

手っ取り早いのは、「すべての行を1ページに印刷」

図10 すべての行を1ページに印刷

右側が空いている。
気にならなければこれでもOK。
もっと紙いっぱいにしたい場合は、列幅を全体的に広げるなどする。

一度印刷画面を見ると、ページの境目が点線で見えるようになる。

図11 ページの境目

今は2列分の隙間があるのでそれを目安に、
A〜G列の7列全てを同じ幅で少し広げてG列とH列の境目がページの境目になるように調整する。
具体的には、A〜G列の7列全てを選択し、少しずつ列幅を広げてみる。

サンプルでは、幅22.00でG列とH列の境目にページの境目が来た。
(幅23.00にするとF列とG列の境目にページの境目が来てしまった。)

図12 ページの境目がG列とH列の間に来るように調整後

これで印刷画面を見ると、まだ右に隙間がある。

図13 ここまでの印刷プレビュー

が、列幅はこれ以上広げることができないので
水平中央に位置する設定にしてバランスをとる。

 

図14 水平方向に中央

なお、この設定ダイアログボックスは、ページ設定>余白(タブ)。

このようになる。

図15 水平方向中央に設定後

あとは好きなように文字や数字を入れよう。

図16 完成例

ここまで作ってから言うのもなんだが・・・
何月とか何年とか入れるスペースがない。
ので、表として使っていない1列目に入れて文字を大きくするとかしてみよう。

そうすると、1ページに収まりきらない場合もあるので
行の高さや列幅の調整など、適宜がんばってやってみよう。

 

完成済みサンプルファイル(Excel)は下記リンクをクリックするとダウンロードできます。

drmpls_cal_sample

 

 

 

↓応援クリックしていただけると、はげみになります!!


人気ブログランキングへ
にほんブログ村 PC家電ブログ パソコン教室・サポートへ
にほんブログ村