30人くらいを、点数で4段階に評価したいシチュエーションがあるとします。

条件は次のような感じ。

80点以上 優
70点以上 良
60点以上 可
60点未満 不可

 

IF関数、IFS関数、VLOOKUP関数といった3種類のやり方が思いつくのですが、個人的にはVLOOKUPが好きです。

まず、3つともご紹介。

●IF
=IF(B3>=80,”優”,IF(B3>=70,”良”,IF(B3>=60,”可”,”不可”)))
構成が複雑です。

●IFS(Office365 or Excell 2019以降)
=IFS(B3>=80,”優”,B3>=70,”良”,B3>=60,”可”,B3<60,”不可”)
構成は「IF」よりもシンプルになりましたが、長いです。

●VLOOKUP
=VLOOKUP(B3,$H$3:$I$6,2,1)
最も式が短くて済みます。
が、別途基準になる表が必要で、VLOOKUPの考え方に慣れる必要があります。

VLOOKUPの「近似一致」が肝です。

VLOOKUP関数の近似一致を理解する、「こいつには勝てる」理論

「近似一致」ってのが、慣れるまでイマイチわかりづらいのですが、私は「こいつには勝てる」理論と勝手に名付けて理解しています。

VLOOKUPは、基準になる表の1列目から検索値を探し出して、指定列(2列目以降)の値を引っ張ってくる関数です。

B3に入っている値を、基準になる表Aの1列目から探す。ここでは、「57」。肝は、この「1」(またはTRUE)。近似一致!

表Aには、「57」という数値がありません。

近似一致では、検索値以下の最大値を探し出します。

自分が「57」になった気持ちになり、自分より弱い(小さい)勝てる相手を見つけるのです。

表Aを下から見ていくと分かりやすくなります。

 

まず、「57」と「80」を比べます。
「80」は「57」以下ではないので、通り過ぎます。

次に「70」と比べますが、これも「57」以下ではないので、通り過ぎます。
同様に、「60」も通り過ぎます。

最後に「0」と比べると、「あ、やっと57以下発見!こいつには勝てる!見~つけた!」となります。

なので、「不可」という結果が返ってきます。

同じように、「74」を見ていくと理解が深まります。

表Aを下から見ていきます。
「80」は「74」以下ではないので、通り過ぎます。
「70」は「74」以下!「勝てる!見~つけた!」となります。

 

サンプルファイルをダウンロードできます。↓

vlookup_kinji

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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