その1では三大要素のひとつ「CPU」の話をしました。
今回は、残り二つ「メモリ」「ストレージ」についてと付加価値にも触れておきます。
メモリ
2020年1月現在では、8GBがベターです。
どうしても金銭的に余裕が無い場合は4GBもやむなし。
多ければ多いほど快適に動くので、16GB以上あれば申し分ありません(ちょっと贅沢ですが)。
グラフィクス系アプリ(Illustrator, Photoshop)を多用するなら、16GBあれば安心。8GB以下でも動くことは動きます。(ちなみに教室のWindowsマシン:2017年購入DELL Vostro 3268は購入時4GB。最近8GBを足して合計12GBにしました。)
メモリは作業領域に相当します。プログラムやデータを開いておくための領域です。
例えるなら、事務作業(手作業)で資料やノートを開いておくための「机の上」・または料理をするときの「まな板」です。たくさんのものを置ける広いスペースがあればあるほど快適に作業できますよね。
ストレージ
昔はHDD(ハードディスク・ドライブ)しかありませんでしたが、10年ちょっと前くらいからSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)搭載のPCが世に出てきました。
SSDの読み書き速度はHDDに比べて概ね4~5倍の速さです。
ですので、CPUが比較的ショボイ場合でもSSDだと体感速度的にはストレスを感じません。
CPUのグレードを抑えてHDDの代わりにSSDを選んでコストを抑えられるとしたら、それも一つの手です。
ただし、SSDはHDDに比べて値段も4倍くらいしますが、SSD需要の高まりから値崩れはしてきています。
ストレージは保存領域です。ソフトウェアやデータなどを保存する場所ですね。
事務作業(手作業)に例えるなら、机の引き出し。または料理をするときの冷蔵庫・・・のような認識でよいでしょう。
ストレージが大きければ大きいほど、たくさんのデータ(文書・写真・動画・音楽・etc)を保存しておけます。
付加価値・補足
三大要素以外の検討ポイントは、
- 画面サイズ
- 画面解像度
- 光学ディスクドライブ(CD/DVD/Blu-ray)の有無・種類
- 重量
- 薄さ
- Microsoft Officeの有無
といったところでしょうか。
各要素の優先度と値段の兼ね合いで絞り込んでいくとよいでしょう。
ここまでを踏まえた上で、その1で挙げた2台のマシンをもう一度整理してみましょう。
ThinkPad E595 価格.com限定 | Inspiron 14 5000 プレミアム | |
値段 | 税込 ¥54,890 | 税込+送料込 ¥81,822 |
画面サイズ | 15.6インチ | 14インチ |
画面解像度 | フルHD (1920 x 1080) | フルHD (1920 x 1080) |
CPU | AMD Ryzen 5 3500U/2.1GHz/4コア | Core i5 10210U(Comet Lake)/1.6GHz/4コア |
CPUスコア | 7825 | 8521 |
ストレージ | M.2 SSD:256GB | M.2 SSD:256GB |
メモリ | 8GB | 8GB |
OS | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit |
Microsoft Office | なし | Microsoft Office Personal 2019 |
重量 | 2.1 kg | 1.42 kg |
いずれもストレージはSSDで容量256GB。
メモリは8GB。
今回記述した三大要素の2つ「メモリ」と「ストレージ」は「速さ」という観点では申し分ないですね。
ちなみにストレージの「容量」は256GBだと少し心許ないところもあります。というのもHDDでしたら1TBくらいが当たり前の時代ですので256GBだとその4分の1。
ですが、「速さ」と「価格」のバランスを考えると妥当なところとなります。
付加価値部分については
画面解像度はフルHD。(サイズは異なりますが)ですので比較的鮮明。
大きな違いは二つ、Officeの有無と重量です。
どちらのマシンがいいかは、何に価値を求めるかによって個々人で異なると思いますので、各要素と値段の兼ね合い・バランスを吟味して総合的にご判断いただければと思います。
この2台の例に限らず、三大要素+付加価値部分と値段の兼ね合い・バランスを総合的に判断することで、納得のいく損のないパソコン選びができます。
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