「1ヶ月ほど留守にする場合、パソコンの電源コードをコンセントに挿しっぱなしでもいいか?抜いておいたほうがいいか?」
とのご質問を生徒さんからいただきました。
2つの観点での考え方があります。(個人的な見解。他の考え方もある可能性もありますので、ありましたら教えて下さい。)
- 電気系統の観点(通電火災・雷など)
- パソコン本体の不具合を招く観点
1.電気系統の観点から
地震などの災害で停電になったあと、電源が復帰した際に過電流が流れたり、ショートしている配線に電流が流れたりすることで発生する「通電火災」という現象があります。
雷もいつ起きるかわかりません。家電製品に雷による過電流が流れて故障させてしまうというリスクがあります。
長期間家を留守にする場合、いつ停電が起きて復帰するかなどは予測がつきません。雷も同様にいつ起きるかわかりません。これらを起因とする電化製品故障及び火災などのリスクを低減するためには、電源から抜いておいたほうがいいということになります。
が、よく考えたらこれはパソコン云々ではなく、大本のブレーカーを落とすべきです。
2.パソコン本体の不具合を招く観点から
パソコンの基盤には内蔵電池があります。(ノートパソコンのバッテリーとは違います。)
その内蔵電池は、各種設定などを維持するために使われています。
電源コードを抜くと、その電池をどんどん消耗していきます。
消耗しきってしまうと、様々な不具合が生じます。パソコンの日時情報が電源を切るたびにリセットされるようになる・・・なんてのはありがちですが、起動すらしなくなるという症状が出ることもあるようです。
ですので、そのような不具合のリスクを低減するためにはずっと電源コンセントには挿しておいた方がいい、ということになります。
私の実体験
西暦2001年、当時私はMacintosh G3 DT233というデスクトップ型パソコンを使っていました(1997年購入)。シャットダウンするたびに、電源タップのおおもとのスイッチをオフにする運用をしていました。(つまり、コンセントを抜くのと同じ)
するとあるときから次のような不調におそわれるようになりました。
(1)日付・時計の設定が電源を切るたびにクリアされる。
「日付・時刻が正しく設定されていないので・・・云々」
というエラーが電源ONのたびに発生する。
(2)プリンタポートでMIDI音源とやり取りできない
「プリンタポートが使用されています」エラー
やべえ、修理?いくらかかる?・・・とか思いがよぎりました。
そこでふと、「Macintosh LC475がある日突然起動しなくなるという不具合で、内蔵電池を新品に交換するだけで直ってしまう」という事例を耳にしていたことを思い出しました。
私のマシンは幸いにも起動はするので、ネット検索!似たような症状、内蔵バッテリーが消耗するとどういう不具合が出るかなどの情報を漁ったところ、やはり内蔵バッテリーが怪しいとの疑いが強まりました。
で、本体のカバーを開けて「これか?」と思われる電池の電圧を測ってみると、0.1Vも無かった。。。これは明らかにこの電池が原因っぽい、となったわけです。
同じ規格の電池を買ってきて交換してめでたく症状改善になりました。
このとき以来、私はパソコンの電源コードはコンセントに挿しっぱなしにして、通電状態を保っておいた方がいいと思うようになりました。
1,2を踏まえた上で
1はパソコンのハードウェア的故障を避けるのと、火災を避ける
2はパソコンの設定などに不具合が生じるのを避ける
重みを考えたら、1の観点の方が重いでしょう。
内蔵電池は消耗したら交換すればいいことですし、火災や機器故障とは比べ物にならないです。
長期間留守にする場合、気になるのでしたらコンセントから抜いておいたほうがいいと思います。
・・・というか、ブレーカー落としましょう。
あれ?変ですね。
ブレーカーを落とすレベルの話とそうじゃないレベルの話を混同しているということに気づきました。
結論
パソコンの電源コードはコンセントにつなぎっぱなしで問題ない。
ブレーカーを落とすべき状況のときはブレーカーを落とすから。
(あくまでも個人的見解です。)
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